2011年10月18日火曜日

焼津市の清水泰市長は「永久停止すべきだ」と表明。

今日(10月18日)の東京新聞の夕刊に掲載されました(詳細はこちら)。

記事にもありますが、焼津市は、1954年のアメリカにビキニ水爆実験で被ばくした第五福竜丸の母港だった街です。私もその時に亡くなった久保山愛吉さんのご家族を個人的に知っていますので、焼津市の市長がこのような意見を表明したことに対して、敬意を表します。

清水市長の話にもありますが、立地自治体が原発を受け入れた最大の原因は、お金です。浜岡原発にある御前崎市、特に合併前の旧浜岡町はその恩恵を最大限に受けています。しかし、清水市長の言うように、「一度多額の交付金をもらうと、頼ってしまう。一定期間がたてば、原発を新しくつくり、余分に交付金をもらう。その繰り返し。そのサイクルにはまってしまい、抜け出せなくなる」のです。

今日の中日新聞に、次のような記事が出ています。
中電、3年間で26億円寄付 県と浜岡周辺4市に」(CHUNICHI Web)

この、原発にからむお金は、全国市民オンブズマン連絡会議事務局長の新海聡弁護士のコメントにあるように、「原発立地自治体の感覚がまひしている証拠。プルサーマルへの協力金も「金を払うから賛成してくれ」と言っているのと同じ。自治体の自立性を害し、政策をねじ曲げる元凶」です。

今日の静岡新聞には、「県税のうち、核燃料税は中部電力浜岡原発の全面停止でゼロとなり、本年度当初より10億円減少する見込み」と出ています(「2012年度財源不足410億 県当初予算案」)。

しかし、清水市長の言うように、「たとえ裕福でなくても、最低限の行政運営はやっていけるはず」です。
昨日の中日新聞に出ていた、川勝知事の考え(「原子力、今こそ研究を 川勝知事に聞く「脱原発考」)も理解できなくはないのですが、私としては、原発がない安心な日常を選びたいです。

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