2011年10月28日金曜日

中国で金石文発見相次ぐ(asahi.comより)

金石文(きんせきぶん)とは、金属や石などに記された文字資料のことです。高校の日本史でも、埼玉県稲荷山古墳出土鉄剣銘や、高句麗好太王碑文などが出てきます。

「日本」呼称、最古の例か 678年の墓誌?中国で発見

一つ目は、10月23日のasahi.comの記事です。
「日本」呼称使用例の最古のものだという点も重要ですが、個人的には「白村江の戦い」以後の状況や、百済と日本との関係がわかる資料ということが大変興味深いですね。
「白村江の戦い」には、静岡市清水地区を本拠とした廬原国造である廬原氏が出兵しているので、静岡県とのつながりもまんざらではないのです(白村江の戦い廬原氏との関連に関しては、こちらを御覧ください)。


謎の契丹文字 刻む石碑 日本・モンゴル合同隊が新発見

二つ目は、10月28日のasahi.comの記事です。
中国の北の方にいた遊牧系は多いですが、高校の世界史の教科書なども、あまり詳しくは出ていません。頻繁に中国に顔を出すわりには、あまり詳しくわかっていないことが多い民族が多いのです。
なかでも、この記事に出てくる契丹民族とその国家である遼は謎が多いことで知られています。
高校の日本史には、日本と交流が深かった渤海を滅ぼした国家として名前は出てきますが、その後の日本は遼とは国交を結んでいないために関わりがありません。高校生もほとんど知らないかもしれません。
ただ、そんな謎の国家が明らかになっていくことが歴史のおもしろさです。今回の発見が、さらなる謎解きに貢献することを期待したいですね。

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