2012年3月12日月曜日

手作り新聞 「経験」伝える 未来へ原発無くしたい 日本の教育 問い直す

タイトルは、今日(3月12日)のTOKYO Web掲載の記事です(詳細はこちら)。

この記事の内容は、「十一日、東京・日比谷公園に四万五千人が集まった「東日本大震災市民のつどい」で、取材した」もので、3人の方へのインタビューがでているものですが、そのなかで記事の見出しになっている福島県立相馬東高校 酒井未来さん(16)の記事に大変興味を持ちました。

福島県相馬地方の現状や放射線の知識を伝えるフリーペーパー「そうま・かえる新聞」を作っています。発行部数は約一万五千部。「生き方を変える」「好きな場所に帰る」などの思いをタイトルに込めました。母が編集長で、私も手伝っています。

私は高校生の視点を紙面に反映させようと、友達の意見を聞いて材料探しをしています。

被災地の私たちの経験を多くの人に伝えれば、いつか同じような災害が起きた時、少しでも犠牲者を減らすことができると思います。

これこそ、今必要とされる教育のあり方のひとつだと思います。新聞づくりには、様々な知識が必要とされるわけですし、また新聞づくりによって新たな知識が増えていきますから、彼女はこの新聞づくりを通して、とても素晴らしい学習をしていることでしょう。

個人的には、このような実践を自ら進んでできる子ども達をつくることは、今後の教育目標の一つとするべきだと思っています。今まで言われてきた「生きる力」、さらに震災後に言われるようになった「生き抜く力」は、まさにこのような活動を通じて、養われていくものだと思います。

震災は、そのような方向へと教育のあり方を変えていく必要を考えさせてくれたと思っています。
ただあれほどの犠牲を払わなければ、そのことに気づけなかった我々は、これを実現させることで、明日が今日より良い日本になっているようにする義務があると思います。それが亡くなった方への弔いです。

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